他県に住む親族が、どうやら就職はおろかアルバイトさえしておらず、生活に困窮していると母から相談を受けたのが借入のキッカケでした。
その親族が私の母しか頼る人間がいないのを知ってはいたのですが、まずは働き口を探すように電話をして説得をしても、精神疾患を理由に断固として拒否してきます。
役所に行き生活保護の手続きを提案しても、既に申請をして連絡を待っているとのことでしたが、明日明後日の生活費すらないと懇願されて、渋々まとまったお金を持っていなかったので借り入れをすることに。
最初は1~2週間分の食費程度に考えていたのですが、詳しく話しを聞くと家賃も数ヶ月分の滞納をしていて、その分も立て替えてほしいということでした。
当時の消費者金融の金利はグレーゾーン金利と呼ばれていた29.2%と高額のため、借りることを躊躇っていましたが、老齢の母から何度も頼まれたことで結果として50万円の借り入れをしました。
「審査も借り入れもあっという間に通る」
今でこそ借入をするまでには厳しい審査もあるようですが、当時の消費者金融は審査もあってないようなもので、フリーターや主婦でも手軽に借りられるという口コミ通り、審査もざるであっという間に借りられたのを覚えています。
こんなに簡単にまとまったお金を借りられるのかと驚いたものです。
大学生や主婦、フリーターのように安定した収入がない人にまで簡単に貸していたのは、今では考えられない時代だったと思います。
「短期間で返済する計画を立てる」
50万円を借り入れして、その親族に借用書を書いてもらってからは、今度は自分で50万円を返済する計画を立てなければいけません。
年間で30%近くの高額金利のため、何年も掛けての返済だけは絶対に避けなければいけないと思ったからです。
そこで電卓を使って返済頻度や年利、予定返済期間を決めて計算をしてみました。
その結果、2年以内に完済をしようとすれば、毎月3万円弱の返済額になると分かりました。
当時は派遣会社での営業職で、手取りが18万円前後だったので、毎月3万円を返済に回すとなれば生活の見直しをする必要があります。
生活費の見直しはもちろんのこと、遊興費も相当削らなければいけません。
「生活を見直していけば早期の返済もできる」
高額な金利込みでの返済に向けて、まずは生活費の見直しをしました。
外食は一切やめて、昼食も前日の残り物を弁当箱に詰めて持っていくことで食費を浮かせました。
電車も二駅分を歩くことにして、月に3,000円ほど返済に充てて、遊興費も飲みに行くのは月に一度と決めて節約をしました。
そして月々の見直しと共にあることを始めました。
それは家の不用品をヤフオクで売ることです。
今ならメルカリでスマホで撮影してそのまま販売というように、気軽に不用品を売ることができます。
当時はその不用品を個人がネットで売る場所というのがヤフオクでした。
聴かなくなったCDや積読したままの本、着なくなった服など、探してみれば意外と売りに出せるものって見つかるものなんです。
これらが意外と多くあったおかげで、合計で6万円ほどになり繰り上げ返済ができたほどでした。
月々の生活費の削減や交通費の見直しも、最初の内はきつかったのも事実ですが、慣れてくればさほど気にならなくなったことに自分で驚いたほどです。
こうして月々の生活費の見直しと不用品の売却を経て、私は当初の予定より3ヶ月も早くプロミスからの借入を完済できました。
「キチンとした返済計画さえあれば借入も怖くない」
無計画に借りて返すのも気が向いたときになどと思っていると、いつまでたっても返済はできないままでしょう。
私のように不本意ながら借入をした場合、尚更返済することを考えずに放置して金利が膨らんでいくというパターンも多いようです。
しかしキチンとした返済計画さえ立てれば、ある程度の金額でも早期に返済をすることは可能です。
自分の現在の収入を把握して、無駄な支出がないか見直していけば、意外と私のように早期の完済も可能だと分かっていただけたと思います。
私はこの経験から、借入も返済もキチンと計画を立ててから行うことが大切だと学びました。
何をどうするかを決めていけば、ゴールは意外と遠くないことが分かっていただけたはずです。